兵庫・柳原 蛭子神社柳原のえべっさん

神社紹介

由来

福の神として、古くから崇敬されている蛭子神社(神戸柳原のえべっさん)は、人口150万人の神戸市の中で、歴史と伝統のある兵庫の地に、えびすの杜として鎮座しています。その御鎮座の年代は詳らかではありませんが、社記によりますと、往古、蛭子命天磐櫞船に乗りて淡海島より津国に遷座し、一社が創建されました。

その昔、毎年8月22日には、西宮神社の兵庫までの神幸の渡御が行われました。往路は、海上20kmを兵庫津和田岬まで渡御され、還幸は陸路西宮内町を通って西宮へ還られました。当時の社地は西宮内町にあり、神輿の行在所となっていました。後に現在の柳原の地に遷座し一社として創建され、光格天皇の御代には奉幣御勅使の代参もあり、その御神徳は日増しに高く、福徳守護の神として、御神威年と共に津々浦々に拡がっています。


昭和20年戦災前の本殿

蛭子神社の歴史

御祭神は、蛭子大神(ひるこのおおかみ=えびす神)、大物主大神(おおものぬしの神)。神社創建の年代は明かではありませんが、元禄5年(1691年)、兵庫津の「寺社改帳」に神社のことが記されていることから、元禄以前からまつられていたことが分かります。境内には水の神をまつる社があり、昔は雨乞いなどが行われていたようです。


神戸市立博物館蔵『西国名所之内 兵庫磯乃町』
(右下が蛭子神社の鳥居)

昭和20年戦災前の蛭子神社鳥居

蛭子神社の最大のお祭りは、初春の十日えびす大祭です。「柳原のえべっさん」として有名で、毎年1月9日〜11日のお祭りはたくさんの参拝者でにぎわいます。平成3年からは、1月9日の宵えびすの日に淡路人形浄瑠璃 福神楽「戎舞」を奉納しています。

このページのトップへ